REMOTIONについて
普段、CBXとCB-F,Rシリーズをメインに扱っており、ことCBXに関しては少なくとも日本では一番触っている、手掛けている自負はありますが、
それでも新たな発見というか症例を見たりする、それが40年を超すオートバイなのだと思います。
自分がメンテナンスを行っている車両に関しては状態が把握できているのでどんな修理でも比較的診断もしやすいのてすが、
普段触っていない車両の修理やオーバーホール等,本当はリスキーなのですが、CBXやCB-FとRC17Eまでは自分の役割と思いどんなことでも引き受けるようにしております。
ただ、修理やオーバーホールは大切ですが、それ以上に重要なのは普段のメンテナンスです。
修理やオーバーホールして終わりではなくそこからが始まりで、その状態を維持できるかどうかはその後の保管環境やメンテナンスにかかっています。
どんなに状態を良くしてもメンテナンスを怠れば簡単にまた壊れます。
人間と一緒です、病気や怪我で治療するよりそうならないようにする方が重要、といえばわかるでしょうか。
しかし機械は自然治癒力はないのでどうしても定期交換部品は必要になります。
一度壊れれば修理しなければ絶対に直りません。
例えエンジンをオーバーホールしてもオイル交換しなければ壊れますよね?
あるいは低グレードのオイルを使ったが為に油膜切れを起こして傷が入ったり、入った傷は深くなることはあっても浅くなったり消えたりすることは絶対にありません。
空冷はエンジンの温度管理ができませんので、冬場でも渋滞にはまればオーバーヒートする可能性があり、高温時は油膜の強度に頼るしかありません。
オイルのグレード選択として、頻繁に変えるのであれば低グレードでも、というのは根本的に考え方が間違ってます。
低グレードオイルは新品でも高温時に油膜切れを起こしかねません。
また交換時期についても便宜上何キロということを言いますが、本来機械の管理は負荷と時間です。
どれくらいの負荷をかけてを何時間稼働したか。
ここを基準にすると、例えば同じ100kmを走るのでもGO&STOPの多い一般道と高速道路ではかかる時間が全く異なります。
時間はそのまま等倍の感覚でよいのですが、負荷に関しては中負荷以上は2字曲線的に上がっていきます。
つまり本来はオイル交換の時期でさえ人それぞれで一概には言えないもので、その判断は普段から携わっていないとわかりません。
REMOTIONは日常的にエンジンのオーバーホールやカスタムなどを行っておりますが、そういった重整備やカスタムだけを行うショップではなく、あくまでメンテナンスショップです。
一回の重整備だけでその車両の状態を全て把握することはまず無理で、オイル交換や車検など普段のメンテナンスから携わって初めて把握することが可能となり、
良い状態を維持していくためのメンテナンススケジュールもたてられます。
これからもCBX、CB-F&RやRC17Eエンジンを積んだオートバイがより良い状態で走っていられるように、
その一翼を担えるよう努めると共に、可能であれば通常のメンテナンスからお付き合いいただけると幸いです。