『CB750F フォークチューニング』
ここのところリモーションでは北風が強くてツライです。
今日も店のドアを押し開ける北風が時折吹いております。
すでに2月も半ばにさしかかり春も少しずつ感じられるのかな?
まだ早いかな?・・・4月のツーリングは何処に行こうか悩む菅野です。
では、本題へどうぞ・・・
さて今回の車両はCB750Fになりまして、東京都のA様の車両になります。
今回のご依頼はリモーションのフォークチューニングです。
CB-Fはフロントフォークの減衰をピストンロッドの穴のみで管理しているので
入力される速度や力に関係なくかかる減衰は一定です。
そのためにオイルを堅くしたりスプリングを堅くしたりしてコシを出そうとするのがセオリー。
ですが、リモーションのフォークチューニングは少し違います。
スプリングのバネレートだけを無闇に上げてもブレーキング時のコシは出ます。
でもブレーキをリリースすると跳ねっ返りも強くなります。
そうなるとフォークの挙動に落ち着きがないのでコーナー進入時に不安を感じたりします。
車種別に用意されたオリジナルのフォークバルブを装着。
このバルブの中には薄いシムが積層してあり、シムの開き具合により減衰を管理します。
当然、シムの枚数や厚みも車種別に設定してあります。
シムでの管理をすることにより低速(ブレーキング時など)、高速(小さなギャップを通過したときなど)
での入力の違いにも対応できるのでブレーキを引きずりながらのコーナー侵入時に
ギャップを拾ったとしてもシムが開いて吸収してくれるので路面追従性が格段にあがります。
そのためフロントタイヤの接地感が増すので安心感があるのです。
もちろん街のりでのブレーキングに関しても減衰によってコシをだしているので
スプリングのバネレートを上げているだけのフォークとは違いフルブレーキング時
などでも挙動が落ち着いているので安全性も増します。
ピストンロッドにも独自の加工を施します。
フォークチューニングに関しては説明よりも乗って頂くのが一番です。
そして唯一の難点をあげるとすれば・・・見た目の変化がないことくらいです。(笑)
CB-Fでのフォークチューニングはフルオーバーホール&チューニングで税込み80,000円
カスタムとして考えると見た目の変化がないので寂しい気もしますが、お乗り頂ければ
満足いただけると自信を持っておすすめいたします。
また、チューニングとは若干話はそれますが・・・
フロントフォークのアウターにフォークブレースを付けた車両に多いのですが、
クランプする部分の精度が低いためにクランプ部を歪めてしまっている車両が多いです。
フォークをクランプすることで剛性をだすブレースですが、場合によってはアウターを
歪めることによりインナーパイプが締め付けられて動きが悪くなっていることも多いです。
今回の車両もフォークブレースが原因でアウターが歪んでいたので修正した上で組込をしました。
修正出来る範囲から外れてしまうとアウターを用意しないといけません。
なので個人的な見解からすれば、市販のフォークブレースは使わない方が得策かと思います。
フォークの動きを妨げない精度で作られているならば剛性も出てよいかもしれませんけどね・・・
リモーションのフォークチューニングは設定のない車種でもピストンロッドを確認すれば
装着可能かの判断もできますので、興味のある方はお問い合せお願い致します。
もちろんピストンロッド式でなく、カートリッジのフォークチューニングもやります。
是非、春のツーリングに向けてフォークチューニングをご検討頂ければと思います。
気になる点などありましたら、お気軽にお問い合せください。
では、また・・・