CBX(y) エンジンフルオーバーホール 修正・加工
先ずはカムシャフトから。
ジャーナル部のラッピングを行います。ジャーナルに付いた小さな傷や汚れを取っていきます。続きはコチラ!
1本につき4カ所、合計16カ所行います、少々地道な作業ですが。
コンロッドを±0.1g以内で重量合わせ。コンロッド側は大きいと3g近く違う場合があるので、こちらも地道に少しずつ削って合わせます。
ピストンはヘッドの鋳肌を落とし軽くポリッシュしてから重量合わせ。ピストン側は生産ロットさえ同じならだいたい1g以内には収まっていますが、コンロッドと違いアルミなので削る量に比べ減る重量が小さいです。
ポートのスムーシング。燃焼室内も鋳肌は落としポリッシュします。ポートも個体差が大きく一概に言えませんが、それでもファインチューニングメニューの中では一番時間のかかる加工でしょうか。
基本的に拡大はしませんが内部の形状は若干変え、EX側などはガスケットの潰れている痕をガイドにエキゾーストパイプとの流れも合わせます。
交換したギヤ含めてドッグ部のバリ取り、
シフトフォークとドラム摺動部のバリ取りを行います。
スターターワンウエイクラッチのリビルトと、今回ご要望でメインとコンロッドのメタルにWPC+MOSを行いました。
摺動抵抗低減と共に耐久性もかなり上がり、エンジンの中で一番熱と力が加わる部分ですから効果は高いと思います。
その他バルブもポリッシュし、クランクシャフトも修正とダイナミックバランス及びジャーナルのラッピング等々。その後ボーリングやバルブシートカット・摺り合わせ、ケースのヘリサートなどを行って完了です。
by Yokokawa