HONDA CBX(u)エンジン オーバーホール
HONDA CBXエンジンのRemotionTECHファインチューニング
こちらも長らく一人のオーナーが乗っているCBXで、以前腰上はオーバーホールしているとのことでした。
続きはコチラ!ピストンは0.5オーバーの物が入っていました。
しかし既にピストンクリアランスは8/100でてしまっており、さらにオーバーサイズにする必要があります。
オイル管理もしっかりしていたようで、越下も特に大きな問題は抱えておりません。
ある程度燃焼の不均等はあるもののカーボンの蓄積含め距離なりの経年劣化といったところでしょうか。
ここからはファインチューニングメニューになってきます。
先ずはポートのスムーシング、燃焼室含め鋳肌を取り除き段付き落とし、EX側は軽くポリッシュまで表面粗度を上げていきます。
ピストンは0.5以上のオーバーサイズがありませんので、WISECOの3mmオーバーとなりました。WISECOは少し圧縮比が上がるもののスリッパーピストンでは無く、大きく耐久性が落ちる事も無いので比較的使いやすいピストンと思います。
ピストンとコンロッドの重量合わせ。
ミッションドッグ部のバリ取り修正。
シフトドラム&フォークの摺動部ポリッシュ、スターターワンウエイクラッチのリビルト。
今回エンジンは西村コーティングさんでレーシング1000塗装しているのですが、シリンダーボーリング時にライナーが回ったので回り止め加工を施します。
ライナーは回ってしまう事自体問題でもありますが、緩すぎるとシリンダー本体とライナーとの隙間からオイルが上がってしまったり、放熱効率が落ちたりします。
カムシャフトジャーナルとピックアップローターシャフトもラッピングを施します。
クラッチアウターもガタが出ておりリビルトを行いました。
エンジン塗装をする際はボルト&ナットも全て再鍍金をしますので、全てにおいて新品以上の仕上がりになります。