CB900F リフレッシュ Vol’5 重量合わせ編
先日、花粉のせいで鼻が止まらなくなった菅野です。
一日だけだったのですが、それはそれはティッシュを詰めていないと・・・大変なことに
花粉症の1日体験をした気分でしたよw
息苦しく、頭もボーっとしてつらい一日となりました・・・もうイヤデス!
それでは、本題へどうぞ!
Remotionでエンジンオーバーホールを行う場合、必ずやるチューニングメニューとして主なものは
☆バルブポリッシュ加工
☆シリンダーヘッド ポート加工
☆ピストン重量合わせ
☆コンロッド重量合わせ
などがあります。
この他にもRemotion独自の細かなメニューはあるのですが、全て書いてしまうのもアレなので・・・
一般的にも知られていメニューとして上記があります。
その中でも今回はピストンの重量合わせですね。
重量合わせをするのはWISECOを使用する時だけでなく、純正オーバーサイズピストンを使う際でも必ず行います。
ピストン単体の重量と、ピストンリング、ピストンピン、クリップなどを含めた総重量を計量します。
運がいいと全てのピストンの重量差が1g以内なことも有るのですが・・・
今回は最大重量差は1.7gでした。
一円玉が一枚1gなので2枚いかないくらいですね。
アルミの1.7gって重量の割に質量は多くなります。
重量を合わせるには当然、重いものを軽い物に合わせるわけですが、ピストン自体の強度など考えると
削っても問題ない部分にも限りがあります。
そのため ”たった1.7g” なのにけっこう時間かかります。
この ”たった1.7g” ですが各気筒のピストン重量が揃うことで往復慣性力を極力均一化することが出来ます。
そしてピストンを軽量化するということだけでもチューニングとして効果を発揮します。
ただし前述したように闇雲に削れば良いというものではありません。
一部分に偏って削りすぎれば強度が低下しますし、強度低下からの破壊がないとしても
燃焼時の熱によ膨張し変形するということも考慮していかないと効果を発揮するどころかエンジンを破壊することにもつながります。
そのためRemotionでは過激すぎるチューニングは施しませんが、体感できるだけの手は加えます。
パワーなどの数値だけを追いかけるのと、乗った時のフィーリングが必ずしも良い結果につながるわけではないので!
乗って気持ちいい、また乗りたくなるほどに気持ちいいを目指してます。
Remotionのチューニングを体感した人だけが知っている喜びですね。
たぶん誰しもが自然と笑顔になります。
くれぐれも気持ちいいからとアクセルのワイドオープンにはご注意くださいw
またコンロッドの重量合わせも紹介しますね!
では次回をお楽しみに!