HONDA CBX(p1)エンジンオーバーホール①
持ち込まれたCBXエンジンのオーバーホールを行います。
既に半分分解されている状態で持ち込まれているのでここからです。続きはコチラ!
1気筒焼き付きを起こし、クランクジャーナルも焼き付いてしまっているので自動的にクランクシャフトとコンロッドは交換の予定です。
しかしそうでなくてもポートのカーボン蓄積量といいこのバルブの蓄積量といい、本当にそろそろ限界がきていたエンジンではないかと思っています。
ケース自体にはダメージが少なく再使用に問題ないので一安心。さて、既に起きてしまった故障に対し、しかも既に分解されてしまっている状況で原因を究明するのは非常に難しいので憶測の域を出ませんが、たぶんキャブレターが奥まで入ってなくて2次空気を吸ってしまい混合気が薄い状態で走行した結果焼き付いたのではと考えています。キャブレターリンクに吹き返しの痕が異常に残っていましたし、たぶんそのような状況ではないでしょうか。
それにしてもCBXやCB-Fのように頭の中で分解組立てして動かすことが出来るエンジンなのでまだいつもより多少気を使うぐらいで作業できますが、経験の少ないエンジンだと何が足りないかもわからずパーツリストと突き合わせしながらの作業になるので相当時間がかかるでしょうね。