HONDA CB1100R(YY)エンジンオーバーホール分解
また先にエンジンを持ち込まれてのオーバーホールですが、かなり状態が酷いです。CB1100Rのエンジンと聞いておりますが、タコメーター取り出しがあるのは、既にF系に流用されていたエンジンなのでしょうか。
状態を見てなので憶測でしかありませんが、まずカムチェーンが切れてその修理をしたが、その際カムスプロケットボルトを締め忘れている。
そしてその修理完了(?)後、たぶんエンジン単体でかなり湿度の多い場所で長く放置されたのち車載しエンジンを始動。ほどなくボルトが脱落しかなりの異音を発生したので降ろされそのままオークションに出品。そんな感じに見受けられます。
ヘッドカバー受けが根元から折れており、またカムシャフト受け側にも錆が周り深い傷もあり、このヘッドは使用不可と判断しました。カムシャフトジャーナルの傷はまあ辛うじて浅くラッピングして使えない事はない状況なのですがカム山にも虫食いがあり、お勧めは出来ない状況です。
そしてお約束通りクランクケースとシリンダーが分離できず、メインスタッド2本をボーリングのように削り落として何とか分解できました。