部品供給について

前回のブログでも報告しましたが、CBXやCBーFの部品供給は年々厳しくなるだろう事は間違えないでしょう。

まあHONDAとはいえ一企業ですから、生産が終了して既に30年は経とうかという製品に対して、未だ部品供給していること自体他の製品から考えたら信じられない事だと思う。

ここで改めて僕自身の考えをお伝えしておこうかと思います。

CBXやCBーFに関して、部品供給が無くなった事により動かせなくなるような事態だけは避けたい。その為に、特にエンジン部品に関してはオーバーホール出来なくなるような事は絶対にさせない、そう考えています。

無くなりそうな部品は、無くなる前に出来るだけ制作なりリビルトなりの道筋を建てるよう努力しています。

また、既に他のショップさん達が造っている物に関しては、少ないパイを争っても仕方ないので自分たちから敢えて制作を考えず、それらを積極的に採用していこうとも考えます。CBーFシリーズのACGコンバージョンキットを出した背景にはその当時まだノーマルカバーに対応出きるコンバージョンが無かったし、可能で有ればノーマルカバーで対応したかったので、こういう場合は制作する事もありますが。

そして、

まだHONDA純正部品が出る物に関しては、積極的にホンダ純正部品を使おうと考えています。エンジンに関して、プライマリーチェーンは既に廃盤ですが、カムチェーンなどはCBXもCBーFもまだ純正部品が出ますし、CB750F・900F(1100Fも900Fの物を使用することは可能ですが)はテンショナーも出してくれるので、Remotionでは純正を使っております。

これは、書いた通りホンダも一企業です、と言うことは逆に利益が出ていれば古い車種の部品であろうとも作り続ける可能性があるからです。毎年のように価格改定され値段が上がったとしても供給が止まるよりは遥かにましですし、僕自身としては出きる限りホンダにこれからもこの年代の車種の部品を造り続けて欲しいと思っているので、Remotionとしてはオーナー様から強いご希望が無い限り、ベアリングなどの規格品は別としても、他で多少安く手に入る部品でも純正部品を使用させて頂きます。今までの、そしてこれからのそういった気持ちを込めて、出る部品ぐらいホンダ純正を使っても良いのではないか、そう思います。安易に、純正より安く造れるからという理由で制作してしまうと自分の首を絞めかねないのではないか、そう考えています。

これからも、皆さんのオートバイが安心して乗り続けていけるようにこれからも日々精進してまいりますので、宜しくお願い致します。

Remotion 横川 貴彦