FTRエンジン オーバーホールNo.2
シリンダーボアを測定し、ピストンクリアランスを測ります。真円度が崩れていて、クリアランスも大きいところはほぼ使用限度値になっておりました。これ以上のオーバーサイズは無いので、やむなくシリンダー交換した上で改めてボーリングとなってしまいました。
バルブはいつも通りポリッシュします。
ミッションは2・3・4速を追加、交換します。こうする事でシャフトは再使用出来、なおかつクロスミッションが出来上がり、スポーツ走行するには楽しいミッションになったと思います。
勿論新品ギヤも含めドッグ部のバリ取り修正は行ってから組み立てます。シフトフォーク自体は摩耗も少なく再使用するのですが、シフトドラムは当然6速専用なので交換です。
細かな所ですが、カムの段付き摩耗の予防するためにもオイルオリフィスを加工も行い、耐久性を上げます。
リングは交換ですがピストン自体は再使用なのでトップはカーボンを落とすと共に鋳肌も落としてスムーシング。
そして念入りにポートもスムーシングしてEX側は軽くポリッシュ仕上げ。
ファインチューニングとしてはクランクの芯出しをして作業は大体これで終了。