CB1100(SC65) エンジンフルオーバーホールNo.2
ヘッド廻りの確認から始めましょう。
燃焼室の焼け具合も良い状態です。バルブを外し修正を施します。
バルブを外したところでポートの状態を確認しておきます。
IN側のシート当たりが多少不均一になっています。シート裏辺りの段差は結構有り、ポーティングでスムースな流れを作ります。
これが第一段階、#80で形状を作り番手を上げて仕上げていきます。
仕上げまで完成した状態です。IN側とEX側で仕上げの粗さが違うのが解るでしょうか。
IN側は鏡面にしてしまうとガソリンの霧化特製が悪くなる事があるので梨地程度に止めます。
前の写真と比べて頂ければポートがスムースになっている事も解ると思います。また合わせて燃焼室も鋳肌を落とし面だしします。ポーティングに関してはバルブシート裏辺りの段差を取ることが一番効果があると思います。
バルブ廻りは位置管理をして保管します。ガイドを打ち換え無い場合は辺りが出ている元の位置に戻す事が鉄則です。
ポリッシュする場合、文字が入っている物はまずその文字部分のみ落とし、
ペーパーやゴム砥石を使って綺麗にし、コンパウンドで仕上げます。
この後バルブ廻りに関してはシートカット・摺り合わせを行います。