CB750F エンジンフルオーバーホールNo.1
8月はバイクに乗るのも少し考えてしまう季節ですね。
なんせ暑い・・・走っていれば気持ちいいものの都内だと信号により・・・
なんせシンドイです。これは夜に走るしかないな!!と考えている菅野です。
毎度の事により飽きられていないか心配ですが、今回もエンジンオーバーホールです。
CB-Fに力を注いでいるRemotionなので必然とCB-Fの作業が多いのです。
では、どうぞ・・・
さて今回の車両は、CB750Fになりまして、東京都のI様の車両になります。
今回のご依頼はエンジンフルオーバーホールです。
プラス エンジンのペイントです。
Remotionではエンジンペイントに関してはオーバーホール時にしか受け付けません。
オーナー様に現在の気になる症状などをお伺いしてまずは試乗からです。
ギヤ抜けが発生するということなので、その辺のを意識しながら試乗をさせて頂きました。
走り出して直ぐに変速が出来ない3速以上にあがらない症状が出ました。
初めての経験なので乗りながらギヤ周りの構造を思い出して原因を考える。
いくつか予想をした上で試乗を終える。
いつものように圧縮測定。
毎度のことなので、今回も少々割愛させていただきエンジンを降ろしました。
奥に見えるのはオーナー様が以前使用していたFCのエンジンです。
念のため部品取りにお預かりしました。
以前、カムホルダーのネジが上がってしまったときにホルダーを交換されたと聞いてました。
ヘッドとホルダーはセットで管理されているのでホルダーを交換するとクリアランスが変わります。
なので心配していたのですが・・・残念ながら写真のような状態でした。
幸いにしてエンジンのスペアがあるので今回はFCのヘッドを使用して組みなおします。
ネジが上がってしまってもヘリサート修正など可能ですので、そんなときはご相談ください。
あっけなくヘッドも外れましたが、やはり砂まみれです。
シリンダーも今までの経験のなかでも一番簡単に外れて拍子抜け。
そしてギヤの不具合の原因を見つけました。
写真はクラッチカバー内にあるシフトドラムのカムプレート&ドラムストッパーです。
この星型のプレートが1速、2速と変速するたびに回転するのですが
その回転を正しい位置で止めるのがドラムストッパーの役目。
ですが、プレートから脱輪と表現していいのかわかりませんがズレてます。
そのため正しい位置に固定されずにギヤが抜けたり変速できない症状がでたわけですね。
これもFCから部品を頂きます。
クリアランス測定です。
クリアランスは、0.09mmです。ワイセコ決定。
写真が白とびしてますね・・・
バルブにもカーボンが・・・!!
はい。丸一日かけてツルツルです。Remotionのスタンダードメニューです。
これぞ鏡面仕上げ!!
そして今回はペイントも施すので準備です。
ペイントや内燃機加工の合間にミッションなどの点検やベアリング交換を行います。
ベアリングに関しては元々部品設定の無いベアリング、メーカーで製造中止になった物まで
純正同等品を用意して交換してます。
ミッションに関しても企業秘密なのでココには書けないですが、Remotion独自の加工を施します。
数多くのエンジンを手がけてるからこそできる加工です。
ノウハウってヤツですかね(^o^)
当然、オーナー様にはすべての写真をデータでお渡ししますので細かく説明をさせてもらってます。
エンジンは組み立てると中が見れないので・・・
なので時間があえば作業経過を見に来ていただくことも大歓迎です。
今回、ご依頼いただいたI様もご夫婦で何度か足を運んでいただけました。
次は組み立てのご紹介になりますかね。
では、また・・・