CBX後期 スイングアームピボットベアリング交換

どうも、菅野です。

最近、エンジンばかりの報告だったので今回は車体のメンテナンス偏です。

今回の車両は、、、なんと!!沖縄県はT様の車両です。

はるばるフェリーに揺られてリモーションまで旅して来ました。

一番の目的はエンジンのフルオーバーホールになりますので

只今、社長がオーバーホール中です。

最近・・・社長はオーバーホールしかしてないのでは!?

と、思えるほどにオーバーホールしてます(笑)

これも皆様の支えがあってこそ・・・本当に有り難う御座います。

そろそろ本題に・・・では、どうぞ・・・

もう既にエンジンは降りているので、車体も軽くエンジン側からも手が

入るのでとても作業自体は楽でしたね。

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まずはタイヤを取り外してパシャリ。

サスペンションはオーバーホールをしていたので現在はノーマルが

取り付けられていますが、リヤサスのオーバーホールが完了したので

組立時にはWPのサスに戻します。

20101128sw09.JPG

もうスイングアームを取り外しちゃったのですが、上の写真は

車体右側にあるボールベアリングを取り外しているところです。

今回はラッキーなことにベアリングが破損することなく取り外せました。

以前はアウターとインナーがバラバラになってしまい・・・スイングアームに

残ったアウターを取り外すのが、大変だったことがあるのでチョットだけ

ビビってましたが、外れてくれてよかったです。

でもガタはかなり出ていましたので、交換して正解です!!

20101128sw10.JPG

そして反対側のニードルベアリングも交換です。

こちらもすんなり取り外すことは出来ましたが、グリスが固着していて

すでにベアリングとしての機能は果たしていませんでした。

20101128sw11.JPG

左側がリモーションオリジナル商品になります。

右が純正品のベアリングです。

すでにこちらのボールベアリングは生産中止になっているので

純正品は手に入らない・・・・

ならばと、ベアリングメーカーに直接問い合わせて規格品か特注品かを

確認したところ・・・残念ながら特注品で現在は何処のメーカーでも

生産していないとのこと。

そう言われたからといって諦めるリモーションでは無いので

1,特注で作る 2,近いサイズの規格品を追い加工する

と、当初は考えていたのですが、1番の方法は思わず吹き出して

しまうほどのコストがかかります。とても販売できる金額にはなりません。

2番こちらなら規格品の2~3倍程度のコストで加工することができるが

スイングアームピボットに使用できるほどの強度が確保できない恐れがある。

そんな中で自分が悩み抜いたあんが規格サイズのベアリングが入る

アダプターを制作することです。

アルミで作れれば加工の時間もコストも抑えることが出来るのですが

やはり強度面での不安があるため硬質の材料を使用して削り出しです。

※材質は企業秘密です。。

でも自分の考えた案が実現してさらに車両がこれからも安心して走れる

状態になったことは大変嬉しいです。

手間がかかっている分、商品代金としてはチョット高めかもしれませんが

どの車両も確実に傷んでいる部分なので早めのケアをお勧め致します。

スイングアームピボットベアリングキットの詳細はこちらをクリック!!

ちなみに80年から82年までに使用できます。

>スイングアームピボット コンバーションキットはこちらをクリック!!

こちらの商品は79年用になります。

すみません。。。ちゃっかり宣伝をさせて頂きました。

さてさてお次は・・・

20101128sw12.JPG

もちろんニードルベアリングも交換いたします。

sw13.JPG

そしてコレも忘れてはいけないシールね。ちなみに片側はメーカー生産中止です。

シールも探して手に入れました。

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最後にはベアリングをプレスで挿入したら元に戻して完了です。

大変動きが良くなったので、リヤの挙動も落ち着くことでしょう。

今回、紹介したのはピボットベアリングの交換だけでしたが

後期の場合は一緒にリンク廻りのブッシュなどもリフレッシュ

してあげるとより効果的です。これにて終わり!!

では、また・・・