CB1100F エンジンオーバーホール&いろいろNo.3
今夜、サンタが来てくれないかと願っている菅野です。
更新頻度が下降気味だったので連投です。
では、どうぞ・・・
さて今回の車両はCB1100Fになりまして、東京都のI様の車両になります。
それでは分解します。
ヘッドカバーを開けて最初に確認するのはカムホルダーの位置ですね。
3,4割くらいの確立でカムホルダーの位置が間違っている車両に出会います。
アルファベットで位置が指定されているのですが、見落として組んだせいだと思います。
カムシャフトにはカジりなどはなく問題なしです。
ただテンショナーが劣化によりひび割れを起こしており
テンショナースプリングのチューブは割れておりました。
これは1100Fに限らずだいたいのFはひび割れを起こしてます。
最悪の場合はテンショナーなどが砕けてバルブタイミングがズレて・・・
あまり考えたくは無いですが、カムチェンの音が大きい場合は早めに
テンショナーを交換した方が良いですよ。
ピンボケでゴメンナサイ・・・
シリンダーヘッドは簡単に外れてくれました。
ピストンにご対面です。
これくらいのカーボンは普通です。
割れてしまっていたテンショナースプリングチューブです。
落ちなくて良かったです。
ここからが大変なんです。
とあるスタッドボルト4本の隙間に砂などがつまりボルトも錆びて
シリンダーと固着してしまうのです。
いままでオーバーホールをした1100Fは全てここが一番苦労しました。
ですが車両によって固着具合も違うので簡単な外し方ってものはなく
試行錯誤してなんとかって感じです。
シリンダーを分解するだけで2時間の格闘でした。
1100Fが一番酷いですが全てのFシリーズに砂が詰まってます。
こんな状態ですので、正直言って腰上だけのオーバーホールは・・・
砂をケースに落とさずに取り外すのは、まず無理なのです。
なのでフルオーバーホールをお勧めしております。
腰上だけの作業の場合、保証が難しくなりますからね。
今回は腰上までのバラしで終了です。
では、また・・・