CBXエンジン フルオーバーホール 2011 No.3組立
更新が遅くなりましたが、今期3機目が完成しました。
考えていたよりも状態は酷くなかったのですが、やはり分解前に始動してのテストが出来ていないので実際組み立てて始動するまではどうにも安心出来ません。
いつも通りクランクケースにスタッドを建てる事から始めます。エンジン外観全て塗装やバフなどを施しており、こういう場合にはボルト類も全て再メッキを行いますので、とても綺麗な仕上がりになります。
クランクメタルを填め、組立グリスを塗りクランクを入れます。コンロッドを填めて締結していきますが、この際必ずスラスト方向の隙間に入る一番厚いシクネスゲージを入れて、締結時にコンロッドが傾きメタルを潰さないようにします。
プライマリーギヤ・シャフトを填め、テンショナーを取り付けます。ミッションをセットしたらアッパー側は終了となります。
シフトドラム・フォーク、オイルポンプを取り付けてアンダー側の準備をします。
アッパーとアンダーを合わせ、慎重に締結していきます。やはりボルトを再メッキすると全てが綺麗な印象になります。ひっくり返してピストンを填めシリンダーを入れていきます。
一度ここでクランクを回して引っかかりなど無いか確認してから次に進みます。ヘッドにバルブを組込準備します。
ヘッドを載せ締結していきます。クランクケースとこのシリンダーの締結がエンジンの中でも特に気を使いながら締結する部分です。
右側IN&EXカムシャフトを組み、クランクを360°回して左側カムシャフトを組み込みます。今回オーナーのご要望で’79エンジン出力にするために’79カムシャフトを組み込みました。
その他クラッチ、シフト廻りを組み付ければ完成です。始動・完成検査・テスト走行をして最終的に完了となりますが、ゴトゴト音も無くスムースなエンジンになったと思います。また外観まで手を入れるとある意味新品依りも綺麗なエンジンです。