CBXエンジン フルオーバーホール 2011 No.4分解
今期4機目まで既に終了しておりますが、順次更新をしていきます。
今回もエンジンが始動出来ないとの事で持ち込まれたCBXでテスト走行などが出来ませんでした。結果から申し上げると始動出来なかったのは点火系の配線加工が原因だったのですが、とりあえず圧縮圧力を測定すると、
#1:4.2kg #2:7.8kg #3:8.0kg #4:9.2kg #5:4.0kg #6:9.0kg
と、とても今までかかっていたエンジンとは思えない数値が出てきました。いくら冷間時とはいえ充分オイルを回してから測定しているので、#1・#5は回っていても不完全燃焼をしていたものと考えられます。早速分解を始めましょう。
ヘッドカバーを開けてバルブクリアランスを測定します。数値的には極端に外れている箇所は有りません。カムの状態を確認しながら外していきます。
ヘッド・シリンダー・ピストンと順に外していきます。
クラッチ・シフト廻りを外してひっくり返します。
ケースを割り状態を確認しますが、特別問題となるような部分はありません。
ミッション・プライマリー・コンロッドを外せばほぼ完了です。クランクジャーナル部にも大きなキズもなく状態は良い様です。
ヘッドからステムの状態を確認しながらバルブを外していきます。バルブもポートも状態からすれば通常劣化の範囲で特別大きな問題は抱えておりませんでした。ここで分解は完了しました。