CBXエンジン フルオーバーホール 2011No.5点検・修正
先ずは外したカムシャフトをラッピングして洗浄してしまいます。
最近はスパークアドバンサーシャフトのジャーナル部分の傷も目立つ物が多く、こちらもラッピングしています。
クランクシャフトは中心部での振れは3/100ですが、#5ジャーナルぶで5/100出ており捻れが有るので修正からバランス取りをします。
ピストンクリアランスは一番大きいところで9/100とほぼ使用限度値に近い数値でしたが、ピストンリングの摩耗しており、張力不足でオイル上がりをしていた様です。
’81以降のINバルブは刻印が有るので、先ずそれを削り落としてからポリッシュをかけます。
ポート修正の一段階目です。先ずは80番で形状を整え、そこから徐々に表面を仕上げていきます。
IN側はしっとりした感じで燃焼室とEX側はほぼポリッシュに近い仕上げにします。
ピストン・コンロッドを0.1g以内で重量合わせを行います。今回は軽い物が1つだけ有るという、一番時間のかかる作業となってしまいました。
プライマリーギヤの内側はご覧の通り一番スラッジの溜まっている部分です。ここを念入りに洗浄しプライマリーシャフトベアリングの交換、シフトドラム&フォークの摺動部ポリッシュ。
カムチェンテンショナーAのリビルトを行っておおよそ修正の完了となります。