CBXエンジン フルオーバーホール 2011No.6 修正
まずはカムシャフトのラッピングから始めました。
この車両はすでにワンウエイクラッチの滑りが出ており、リビルトもオーバーホールと合わせて行いました。
次にプライマリー及びセカンダリーミッションギヤのドッグ部等をバリ取りします。
セカンダリー側、スプロケット裏のベアリングも品番設定しておりませんが、特注にて制作し交換しております。
シフトドラムとシフトフォークの一部のバリ取り、ポリッシュを行います。シフトドラムのベアリングももちろん交換です。
コンロッド及びピストンの重量合わせを行います。純正ピストンヘッドは鋳肌がそのままになっており、表面積を減らしヒートスポットが出来ないよう軽くポリッシュしてからの重量合わせとなります。
今回ピストンの重量差は最大でも0.5gでした、これぐらいだと重量合わせするのも比較的短時間で出来ます。これも先ずは重量の近い物を組み合わせたからだと思います。
次にカムチェンテンショナーAのリビルト。
シリンダーは#1がボーリング途中で回ってしまいました。ライナーがかなり緩んでおりこのまま使用するのは難しいので、2個だけライナー製作及び交換となり、その他の気筒は回り止め加工を施しました。
ライナーが回ってしまうほど緩んでしまうと何故不都合かと言うと、回る事自体は回り止め加工で止められるのですが、緩みが酷いとシリンダーとライナーの隙間からオイル上がりを起こしてしまうのです。
一番時間の掛かるポートの修正です。
このヘッド廻りはパワーライフにも影響が大きいので、いつもながら時間をかけて丁寧にスムーシングします。
そしてバルブポリッシュを行います。
その他各部も点検や必要な部分は修正を行い、一応完了となります。