CB900F(t) エンジンオーバーホール Vol.2
まずはヘッド周りの修正から行います。
カムシャフトジャーナル部のラッピング。
この程度までは磨きます。ラッピングはあくまで細かなキズ消しなので、磨くといっても磨く事自体が目的ではありません。
ポートのスムーシング。この段階は段付きを落し形状が整ったもので、ここから面粗度を上げていきます。
この程度まで上げます。写真では解りづらいですが一応INとEX側で仕上げが違い、燃焼室とEX側は鏡面に近くIN側は梨地です。
EXポートはカーボンの蓄積防止のために鏡面近くまで面粗度を上げますが、燃焼室はそれに加え表面積の低減という目的もあります。
INポートを鏡面にしないのは霧化特性が悪くなるためで、それぞれ仕上げには意味があります。
バルブもここまでポリッシュします。カーボンの蓄積防止は勿論ですが、傘部分の段付きを落とすと言った意味ではスムーシングと言えます。
一通り洗浄して内燃機加工へ出し、バルブフェース&シートカット、すり合わせ、シリンダーボーリング、クランクシャフトのダイナミックバランスを行います。