CBXリフレッシュ/折損ボルト抜きとフォークバルブ
時々ボルトが錆び付いてしまい、最悪折れてしまう事があります。この車両もクラッチカバー取り付けM6ボルトが1カ所折れてしまっており先ずはその修正から始めます。
場所がまだクラッチカバーなのでエンジン搭載状態で作業が出来るのが不幸中の幸いといった所でしょうか。
続きはコチラ!先ず慎重にボルト中心にポンチを打って2mmぐらいのドリルで穴を真っ直ぐ空けます。この最初の作業が上手くいくかどうかでその後の作業が進みやすくなるかどうか決まるので、かなり慎重です。
かなり上手くいった方じゃないでしょうか。次に3.5mmのドリルで穴を拡大していきます。
鉄のボルトに対して受け側がアルミの場合、穴を拡大していき僅かでもアルミ部に到達するとそれ以上ドリルで拡大は出来ません。アルミの方が柔らかいのでどんどんアルミ側にドリルの刃が逃げてしまうのです。今回はもう少し余裕が合ったので4mmまでドリルで拡大し、そこから細いリューターで少しずつ手削りしていきます。
綺麗に削り落とせました。この後ヘリサートタップを建ててヘリサートを挿入すれば完成です。
次はフォークオーバーホールとRemotionTECHフォークバルブの組込です。
先ずは通常通り分解、洗浄してインナーチューブの曲がり点検です。
今回は限度値まで曲がりが出てしまっているので修正します。
修正で00まで持ってくることは非常に難しいのですが、2/100までは修正出来ました。
パイプシートのオリフィス加工をし、洗浄して組み立てます。
フォークスプリングはバルブ分とイニシャル分を考えて縮めています。
最初にバルブを入れ、
油面調整を行い、
スプリングを入れれば完成です。バルブを組み込む際はCBXの場合、通常のオーバーホール時と油面もオイル番手も変わります。
φ35のフォークでもバルブを組み込む事によりしなやかで腰のあるフォークに変身します。ノーマルのままφ39の後期フォークにするぐらいならバルブを組み込んだ方がよほど効果があると自分は考えています。
そして今回この車両はその他ハーネスの交換や、
スターターリレーとスパークユニットの交換を行い、完了となりました。
’79&’80モデルのスパークユニットは熱でシーリング剤が流れ出てしまい、故障することが多いです。