CBXエンジン フルオーバーホール 2011 No.4組立
今期も4期目が完成しました。
今回のエンジンをオーバーホールして改めて思ったのですが、走行距離が少なければ不動の期間がありこのエンジンの様にシリンダーライナーが錆びていたり、距離が多ければそれなりに摩耗・劣化しているので、どちらにせよ30年以上も経てばノンオーバーホールで調子の良いエンジンというのは無いのだなとつくづく思いました。
シリンダースタッドが錆びていたので、スタッドだけは耐熱塗装して、クランクケースに建てるところから始めます。
メタルを入れて、叩いて落ち着かせ、クランクシャフトを填めます。コンロッドを入れ順に締結、プライマリーシャフトの位置を合わせて入れます。テンショナーを取り付け、ミッションを入れればアッパー側の準備は完了です。
アンダー側にシフトドラムとフォーク、オイルポンプを取り付けクランクケースを合わせ、順に締結していきます。
ピストンを内側から填めていき、シリンダーを填めます。ヘッドにバルブを組込準備をします。以前書いたようにバルブやスプリングなどを全てセットした状態でコッターを一気に填めるのですが、専用工具を使うと大体24バルブでも5分位でセット出来ます。
ヘッドを載せ、順に締結していきます。右側カムシャフト、左カムシャフトを順に取り付け、クラッチ廻りとシフト廻りを取り付ければ完成となります。
また今回は電装系に不安材料を残したくないとのご希望によりメインハーネスの交換と共にACGコンバージョンキットの組込も行いました。